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『ムード・ミュージックの楽しみ』〜心の仮想空間〜

イージー・リスニングも含めたヴィンテージ音楽専門サイト!


主に1950〜60年代の外国の音楽を対象にしているといっても、私は

当時の(リアルタイム)世代ではありませんし、世の中の流行によって

有名になった過去の曲をただ単に追っている訳でもありません。

もともとは、自分が興味を持った音楽を聴いて行くうちに、

“このオーケストラが面白い”“この曲はどんな意味だろう”“このレーベルの背景は?”

という興味の連鎖から独自に調べて行くという方法で、

今も様々な音楽を追っています。

そして、自分の興味の対象となった音楽を調査し、発見できる喜びも、

音楽を聴くための付加価値として十分に価することを知っています。

 

しかしながら、レコードや書籍等を購入するお金も、

それを聴いたり読んだりする生活上の時間なども、すべてに限りがあますから、

1950〜60年代の限られた音楽にしても、一人の活動範囲で

すべてを聴いたり情報を得るなどということは、まず不可能でしょう。

そこで、音楽に情熱を持っている人や、

古くても色々な音楽を流す番組からの情報には、自分のための音楽を

発見していくに当たって、非常に有意義なものが含まれていると思います。

 

たかがレコードといっても、一生のうちで聴くことのできる枚数には

時間的な限界があることは既に申し上げましたが、どんなに探しても

一生入手することのできない盤、聴くことのできない曲(演奏)もあるでしょう。

また、何度も入手のチャンスがあっても、それが自分にとって生涯の名盤に

なることに気がつかないでいることだって、あるかも知れません。

そんな情報や、音楽を知るきっかけ、聴かせてもらえる機会等を

もし多く得ることができたならば、音楽愛好者にとって、

それはどんなに合理的なことでしょうか。

 

これからの時代は、古い作品も新しい作品も

“現在聴けるもの”として、ますます同じ位置にランクされるようになります。

そのため、ムード・ミュージックだけでも大量の音楽情報が

得やすくなるには間違いないと思います。しかし、

CDを販売する上では、企業に限らず制作コストをまかなわなければなりませんので

ある意味仕方のない事かも知れませんけれど、売れないものはCDにしない、

売れないと思われるCDは扱わない、多くの利益に結びつかないものはラジオで流さない、

ということが以後も続くならば、

古くても色々な音楽があるのにもかかわらず、音楽愛好者は不幸にも

それらを知ることすらなく終わってしまうでしょう。

誰にとっても、良い音楽との出合いは素晴らしいものだと思います。

 

そんな思いで、このホームページを開設した理由がある訳ですが、

私一人でやっていることですから、内容はたかが知れているかも

知れませんけれども、長い時間をかけて色々なレコードを集め、聴いて、

調べてとやっていくうちに、面白いレコードとめぐり合うこともあります。

そんなレコードを活かして、ラジオ番組の制作に伴う

ムード・ミュージックの選曲や、解説等を少しでも手伝うことが

できたらと考えました。でも、私は音楽の押し付けは好みません。

特定のアーティストの熱心なファンの方ならば、そのアーティストの作品を

誰が聴いても“絶対的に良いもの”として、これを聴きなさいと推薦するでしょうし、

中には同ジャンルで、そのアーティスト以外は同じ格ではないと見下す

ファンもいるようです。ファンになって、あるアーティストを

支持するのは御本人の自由ですから、それはそれで構わないと思います。

しかしその前に、自分の好みの音楽を自ら発見していくには、

まず時代に関係なく色々な音楽を知って選択し、

聴ける状況になければならないと考えます。

現在、ムード・ミュージックに限ったところで、

それを純粋にかなえるだけの機会は、なかなかないかも知れませんね。

 

過去、国内ではいろいろなアーティスト、作品の多くが、当時から

紹介されているようですけれども、世に出た音楽全体からすれば、

最もながら氷山の一角に過ぎません。

とりあえずは、何かの縁で知って、聴いてみたいと思う作品があっても、

過去レコードになった作品の全てがCD化されることは、

まずないと思いますし、中古レコードもレア盤は入手が難しいばかりでなく、

高額なものが多いので、ちょっと聴いてみよう程度の感覚では手がでないと思います。

 

最近では、出谷 啓著『CDで聴くムードミュージックと

イージーリスニングのスタアたち』芸術現代社、

といった私としては快心的なお助け本も出版されておりますが、

それでも紹介されたアーティストのCDに入手困難な音源が

いかに多いかを実感させられると思います。

まずはどんなアーティストがいて、

どんな作品を残しているのか、ということに尽きるのではないでしょうか。

コレクターの見地から、過去に私は自主製作で3種類の冊子を作りました。

そのほとんどは、ホームページで販売しましたが、都内のある中古レコード屋に

委託販売として協力していただいた時期もあり、

ハンドメイドなために制作費ばかりかかって、材料がなくなりかける少々うんざりした頃には

完売してしまいましたから、需要がない訳でもないと判断しています。

 

2003年5月には、古くても色々な音楽に接することができる機会を提供しようと、

当ホームページから復刻CDを作り始めました。以前に利用していたプロバイダ(ソネット)

では販売ページと、メールアドレスを受注に使ってはいけないというので、最初はオークション・サイトから

固定価格の出品で販売しました。さぞ儲けているのではと嫌味をほのめかす

人達もおりましたが、決してそんなことはなく、CDケース代金など価格が

わかっている必要経費を計算しますと、本当の手間賃程度しか残らない(残らないのもあります)ので

設備代やら電気代、執筆等の労働を入れると大赤字のボランティアになります。

でも購入して下さった方の多くは、非常に喜んでくださり、こちらも良かったと

嬉しくなるものです・・・ CDの価格以上の価値は、絶対にあると思いますから・・・

特におすすめなのが、『レコードのムード』のシリーズです。

これだけの音源を集めようと思ったら、ほとんど無理に近いほどで、

いろいろな方の協力の上にあって完成していると解釈して下さい。

それぞれの採用曲については、何らかの意味があり、いろいろ試行錯誤をして

選んでおります・・・ 

 

2006年になって、独自ドメイン(Vintage-Mood.com)を取得しました。

これには、複数の理由があったのですが、一番の理由は、当方の復刻CDの販売に

かかわることです。販売には、今までオークション・サイトを利用させて

もらいましたが、当方の扱う他者の著作権の問題、特に特定商取引法などという

最近の法律で、最初は注文フォームのみにするつもりでしたが、結局

ショッピング・ページからという販売スタイルになりました。

音楽が好きで作った私のホームページに来てくださったみなさまに、

私に出来る事から少しでも何か貢献したいという、

採算を度外視した個人活動の復刻CDなんですけれども、

費用をいただかない訳にもまいりませんので、その辺は、割り切って

考えることに致しました(苦笑)。

 

ついでながら、当時のヴィンテージ・レコードや、中古レコードも

同時に置かせて(販売させて)いただくことにしました。

設備維持、CD復刻と、何にしても費用のかかることですので、

何かお気に召すものがございましたら、ぜひ御利用していただきたく

お願い申し上げます。

 

ヴィンテージ・レコードの話題のついで、2006年4月、

テレビ朝日系『日曜洋画劇場』の元エンディング・テーマの入った

本当に古いLPをショッピング・ページに出してみました。

アメリカのオリジナル原盤(初版ラベル、初版ジャケット)です。

このレコードは、アメリカでもLPが発売されたばかりの頃のもので、

当時はかなり裕福な人達しか買えなかったと聞いています。

ですから、オリジナル原盤そのものの数は、かなり少ないと推測され、

それなりの年月が経っております理由で、状態良く残っているものも、

ほとんど見かけません・・・

例え見つかったとしても、当時の再生装置でかけたための

音溝が大きく歪んで、傷んでいるものばかり・・・ 

しかしながら、このタイトルのレコードは、後にかなり売れたようで、

青ラベルなどの重版を含めれば相当数が出回っています。

レコードにも、本のように最初に作られた初版、第2版・・・とあり、(厳密には少し違いますが)

売れるレコードは追加製造されるために(発売の)時期がずれて

ジャケットやレーベル、または音質(場合によっては)編集等に、少しずつ違いがあります。

3版以降の青ラベル(レコードのラベルが青色)や、6目ラベルなどは以前

よく見かけましたが、最近はすっかり、見かけなくなりました(何処かが買い占め???)

今年になって、あるオークションサイトで、重版の青ラベルが出品され

数人の方が競い、結果、約6万円という価格で落札されました(大苦笑)

(何年か前に)私がこの初版を探して差し上げた古い友人に話したら、

「値段を聞くとびっくりだけど、考え方によっては、それでも安いのかもね」

なんて言ってましたが、私には驚きでした。

つまり、私のような専門家やコレクターは、あきらかに重版とわかる品物に、

そんな価格の評価をしません・・・ 素人さん達が情報に踊らされて

値段をつけていると私は推測するからです。これが、さらなる価格高騰や

買い占めにつながらなければと願うばかり・・・ 

 

テレビ朝日系『日曜洋画劇場』の元エンディング・テーマに使われていた

この演奏は、当方の『レコードのムード』に収録しておりますから

とりあえず、これでお楽しみいただき、どうしてもヴィンテージLPが欲しい方は

気長にお探しになられればと思います。3版以降の重版にこだわらなければ、

さほど入手困難なレコードではない「はず」ですから・・・ と

老婆心ながら、最後に記しておきます。

 

※近悦遠来(きんえつえんらい)・・・(論語)良い君主の政治を意味する。身近な人々は喜び、

                   遠くの人々は近くにやって来る。客が多くて商売が繁盛すること。


 

『Search for emotion』 (現在お売りしておりません)

(副題:私的解釈による、映画に因んだ1950-60年代のレコード漫談 

ムード・ミュージックとサウンドトラックとその他)

 

ムード・ミュージックとサウンドトラックと、その他のジャンルの

当時のレコードを扱った、個性的な内容の

ちょっと変わった“趣味の1冊”です。

主な内容

資料遍:Special issue と呼ばれるサウンドトラックの分類別リスト(アメリカ盤遍)

ビルボード誌の上位に登場したサウンドトラック(1955-69年まで)

ジャケット写真との解説遍:ドーナツ盤の魅力(19枚の個性的選択?)

現実と空想のムード(ドキュメンタリー映画のレコードと、そのムード・ミュージックを段階別に

分けて考察していくものです)

キャラクター・ムード(スクリーンに登場した人のレコード)

映画からのポピュラー音楽(映画に使われたポピュラー音楽を

100万枚のレコードリストより、ランダムに選んだアルバムで紹介)

もちろん100万枚はジョークですけど・・・

エッセイ遍:中古レコード購入のトラブル体験記/虚幌の時

シネラマ映画『世界の七不思議』を語る


 

音の捜索者のためのレコード情報誌『サーチライト』vol.1 (現在お売りしておりません)

当時のレコードを中心にしたガイド的な冊子です。

 

主な内容:

ムード・ミュージックのアーティスト達(11人の軌跡)

それぞれの簡単なプロフィールとアメリカ盤LPのリスト、日本盤のディスコグラフィ

  *ホリーリッジ・ストリングス(Hollyridge Strings)

  *デュアン・エディ(Duane Eddy)

  *フランク・プゥルセル(Frank Pourcel)

  *パーシー・フェイス(Percy Faith)

  *ロジャー・ウイリアムス(Roger Williams)

  *ビリー・ヴォーン(Billy Vaughn)

  *ロバート・マックスウェル(Robert Maxwell)

  *ジャッキー・グリースン(Jackie Gleason)

  *モートン・グールド(Morton Gould)

  *レス・バクスター(Les Baxter)

  *タク・シンド(Tak Shindo)

テレビ音楽のレコード・ガイド(その1):

  「ルート66」「奥様は魔女」ほか、

私のレコード棚:

  最近聴いたものを中心に紹介

レーベル・リスト(第一回):

  ALSHIRE

  LONDON(phase 4 series)

付録:日本の各レコード会社のカタログより

当時の新譜レコードの広告



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