マスター・オブ・ムード・ミュージックのポール・ウエストン

復刻CD制作 満15年記念
H.ISOZAKIストーリー(その2)

いろんな方々のおかげで、古いポピュラー音楽の
レコードは、かなり増えて行きました。
でもまだ未知のことが沢山あって、レコードも「質より量」
という感じだったでしょうか。出回っているような、
珍しくもないレコードばかりです。

東京は池袋にあったメモリーレコード(現在は息子さんが
Barをされている)の店主Aさんとは、しばしばレコード談義を
させてもらい、マスター・オブ・ムード・ミュージックの
ポール・ウエストンも教えてもらいました。
店主のAさんは、「数万円もする貴重盤を購入するくらいなら、
もっと(安いレコードで)良い音楽を沢山聴いた方が良い」
と言います。

でも当時の私は、レコードが何万円しようとも、
その「聴ける機会のない音楽」が聴きたかったのです。
高いから、貴重だからという理由ではなく、単に自分が
書物などで知った「どういう音楽なのだろう?」と、
興味を持ったいくつかのレコードに、数万円の価値が付いていた
ということなのです(苦笑)

ムード・ミュージックというジャンルではありませんが、
1950年代60年代当時のオリジナル盤を手に入れるために、
横浜の「バック・トゥ・ザ・ロック」という中古レコード屋さん
にも通っていました。
そこでアメリカのプライスガイド(ブック)を購入し、
店主のKさんから、アメリカの中古レコード屋より直接レコードを
取り寄せる方法を教えてもらいました。
まだインターネットもない時代でしたので、連絡手段は
エアメールになり・・・ 片道1週間から10日はかかる
気の長い手段ですが、欧米(もちろん日本でもありますが)は
インチキが多く、通販で泣かされたことも多々ありましたね(苦笑)

でも、そこから欧米の人達とのかかわりが出来ました。
国際ファックスが気軽にできるようになり、
やがてインターネットが出来るようになりました。
それで、海外の人達との情報交換をするために
ホームページを立ち上げることにしたのです・・・が、
いろんな事件や事情があって、
結果的に日本人向けに方向転換したのでした。

その時は、洋楽のオールディーズと、映画のサウンド・トラック、
そしてムード・ミュージックの3本柱で構成していましたが、
前者2つのジャンルは既に専門的なホームページが
存在していたため、ムード・ミュージックだけ残した
というのが、おおざっぱな経緯です。

なので最初は別のタイトルだったのですが、
「世の中に素晴らしい音楽がある、でも、
埋もれてしまっているから、それを紹介したい」
ということから、『ムード・ミュージックの楽しみ』という
ホームページは、1996年に始まりました。

ホームページにて珍しいレコードや、音楽情報を御紹介していましたが
実際には、お聴かせ出来ないので、心苦しくもありました。
色んな思いをして入手させてもらったレコード(録音)を聴いて、
体験した感動や、歓びをみんなに分かち合える方法はないだろうか・・・

紆余曲折ありましたが、みんなで「お互いに良くなる方法」を
模索した結果が「復刻CDとして発表すること」でした。

そして、多くの方に待ち望まれた「日曜洋画劇場のエンディング曲」を
お聴かせするために発表した第一号が、
『レコードのムード』(EH-100)と名付けた復刻CDでした。
2003年5月のことです。

モートン・グールド楽団の演奏する「ソー・イン・ラヴ」を
求める方々に、お応えさせて作らせていただいた
第一号復刻CD『レコードのムード』から、
おかげさまで15年という月日が経ちました。
ありがとうございます。

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