往年の映画館プログラムと、当時のレコード

『映画プログラム グラフィティ(映画100年・その輝く青春)』
(著)加納一朗(双葉社)に出て来る
往年の“映画館で作った独自のプログラム”というのを
リアルタイムに知らない世代です。
子供の頃から、映画はテレビでやっていました。
小学生の時に映画館へ連れて行ってもらったこともありますが、
もう既に“何処の映画館で買っても同じようなプログラム”に
なっていた時代です。

後、バブルの時代からは、往年の映画のプログラム、
チラシと共に、もの凄いプレミアがつきましたね。
横浜駅に、映画のチラシ専門店が出来た時、
コレクションしていた友人に誘われて行ったことがあります。
まだ小学生でしたが、ただただ金額にびっくりし・・・
でも友人は、買いまくってました(苦笑)

私は、レコードは集めても、当時それらに
あまり興味が無く、映画音楽から知った
古い映画を調べるために、プログラムを探すようになりました。
書物は音楽と同じで、流行ったような
有名作品ばかり載っていることが多いので・・・
意識して探したのは、1950年代にアメリカで活躍した
音楽家のTak Shindo 氏の手掛けたという
シネラマ映画『世界の七不思議』のパンフレットが
最初だったかも知れません。

まだインターネットもないですから、
いろんな古本屋で尋ねたり、いくつかの東京近辺の専門店へも
行ってみましたが見つからず・・・
ある夏の日、電車で3駅ほど先の、意外に家の近くの
古本屋にて、そのシネラマ映画『世界の七不思議』の
パンフレットがありました。
しかも中に半券まで入っていて1000円!
でも古いパンフレットの値段って、
実は未だによく分りません(苦笑)

上記、加納一朗 氏が執筆された本は、
映画館独自に作っていた往年のプログラムを対象に、
筆者の人生の軌跡と共に記されています。
パンフレットから感じられる時代の匂いや、
各映画館のムード、それに筆者の貴重な
映画の歴史までを感じながら、
作品やその背景に対しての自分なりのイメージを
組み立てて行くのが、私にとっては楽しみなのです(笑)

誰も知らないような、無名な映画でも、
過去に作られ、ある場所にて公開され、
それを観ていた人々がいたはずです。
そんな情報を掘り起こし、再度、
記録として残しながら、私のように
当時を知らなくても、またそれを想像とともに
楽しむのも面白いのではないか?
と、思っているのです(笑)

往年の映画館プログラムと、当時のレコード” に対して 2 件のコメントがあります

  1. 映画のプログラムは、今は配給会社が作って館に配布していますが、昔は個々の館が独自に作っていました。

    黒澤明の兄の黒澤丙午も、そうした映画少年で、「キネマ旬報」にも書くようになり、山野一郎の紹介で、洋画の活動弁士になります。しかし、彼は最後は自殺してしまいます。

    これがヒントになったと思われるのが、黒澤明の『静かなる決闘』で、ここには梅毒で気が狂ってしまう男と、病気と闘う男が出てきます。
    植村謙二郎と三船敏郎ですが、前者は実の兄のことで、後者は黒澤明がそうなってほしかった兄のことだと思います。
    ぜひ、見てください。

    1. H-Isozaki より:

      御投稿ありがとうございます。
      映画館独自で作っていた映画プログラムの方に、私はとても惹かれます。
      横浜の伊勢佐木町通りに、何軒かの古本屋がありましたので、
      そこで古い映画プログラムを見ていたのが
      最初ですけれども、当時は高校生で何の知識もありませんでした。

      往年の名画プログラムに数千円、または数万円もの
      値段が付けられ、壁に飾られていたのを眺めていた、
      その時代を(最近)懐かしく思っていますが、
      あの値段は一体何だったのかと思います(笑)
      そして、手書きで書かれたような古い映画館のプログラムも、
      多くは捨てられてしまったことでしょうね。

      黒澤丙午 氏の興味深いお話をありがとうございます。
      いろいろあったのでしょうか。
      活動弁士という職業そのものにも、いろいろあったのは
      書物で知っていますが・・・
      戦前のSP盤には、映画紹介のものも多くみられますよね。私には、
      まるで映画の活動弁士がしゃべっているように思えますので
      そんな感じなのかとも思っています。

      黒澤明の『静かなる決闘』は、まだ観たことない映画です。
      教えてくださって、ありがとうございます。
      DVD化されているので、
      いずれ鑑賞させていただくために、気に留めておきます(笑)
      どうもありがとうございました。

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