情報を得るための楽しみがあったなら・・・モートン・グールドの初吹込み

高田馬場にある私営の雑誌図書館「六月社」が
利用者減少のために10日で閉館するという記事
(朝日新聞2018年6月5日、夕刊)を読みました。
蔵書10万冊の引き取り手が無いということで、
廃棄物処分されるかも知れないとのこと・・・
この手のニュースは、いつもながら心が痛み、
深く考えさせられます。

ホームページ等で書いてはいますが、
もう20年位前、かつてテレビ朝日で放送されていた
「日曜洋画劇場」にて流れたエンディング曲が知りたい
という方達から相当な数の問い合わせメールを
いただいていました。でも、この情報は当時
ネット上にもなく、私の知る限り、書物等の
過去の紙媒体にも掲載されていないと思います。

この曲は「ソー・イン・ラヴ」というミュージカルの曲で、
モートン・グールドというアーティストが
演奏していたという情報・・・ をそのままダイレクトに
知ってしまえば、何ともないのですけれど、
いざ、これを調べようとするならば、
本当に大変です・・・ だいたい書物にもないのですから。

でも例えば、
既に御紹介している出口王仁三郎のレコードのように、
一般書店で売られている大学准教授が執筆した本
でさえ、間違った情報が載っている場合もあるのです。
このような場合、もし可能ならば
「現物」を取り寄せて検証しなければ判らないようなものです。

情報を得ること、調べることの大変さを思う時、
当時の資料というのは、もっとも有力な情報のひとつです。
上記「六月社」は開架式のために
直接見る事が出来て便利ですけれど、私などは
古本屋で探して買ってしまいます(苦笑)

ただ、あまり古いのは古本屋にも無かったり、
もの凄いプレミアがついていたりして、
そう簡単には入手出来ないことも多々あります。

モートン・グールドのレコードでも、
その「日曜洋画劇場」に使われたエンディング曲の
ものは既に持っていましたので、
これは何処からか情報を得たというものではありません。
そして、彼のファースト・アルバムについての
情報は、アメリカの紙媒体で以前から知っていたものの、
SP盤(蓄音機でかけるレコード)を
複数枚まとめたものですから、早々は見つかりませんでした。

でも、本当に調べる(確認する)のが大変だったのは、
モートン・グールドが初めて吹き込んだ
「ファースト・レコード」だったんです(苦笑)

彼のレコードは沢山ありますし、
そんなに古いレコードが市場に出ている訳でもありません。
何しろ書物も含めて、それらが何も見つからず、
後に情報の上での見当はついても、現物は
なかなか入手できませんでした。

そのファースト・レコードが何か、ということが、
上記、日洋画劇場のエンディング曲のように
判ってしまえば、何てことないのですけれども、
その存在を見つけ出すこと、
そして確認することが、私にとっては
本当に大変な作業だったのです。

・・・で、苦労の末に彼のファースト・レコードが、
アメリカはフロリダ半島の南の田舎町・・・の
中古レコード屋(ここはもう無いみたいです)
のオークション・リストにあったんです。

何とか得たものの、値段も値段ですし、
1枚しか買えず、何か向こうの反応が
おかしいと言いますか、何か売るのをためらって
いるような感じで、発送までに少し待たされ、
やっとEMS便(保険付きの速達)で発送したとの
通知があっても、
これがいつまで経っても飛行機に乗らない
(ホームページで発送状況が更新されない)のです・・・・

日本郵便に電話をかけて、
小包番号で調べてもらうと、田舎なので便が少なく、
貨物スペースの関係で待っているということでした。

随分と待たされて、やっと無事到着した時は
本当に感無量でした(笑)
実はこのレコード、
日本でも(日本盤で)発売されているんです・・・
昭和一桁の時代に。
発売当時の資料(新譜紹介)を入手してみると、
これが彼の初めてのレコードであることは書かれていませんでした。

まぁ、そんな訳で、
苦労して情報を探しまくった上に、
やっとの思いで入手したモートン・グールドの
ファースト・レコード・・・ 音楽そのものの楽しみ、
発見の歓び、そして知の発見という情報も含め、
この感動を分かち合いたいと願い、
復刻CDに入れさせてもらったのが、
『ラジオのムード(DJスペシャル)』でした。

上記、日本でのモートン・グールドの
新譜紹介の文面などを恥ずかしながら、私自身が
拙い言葉で説明しながらレコードをかけています(苦笑)

経理上の問題などで定価は付けているのですが、
これは売らずに差し上げているのです・・・
ただし、当方の復刻CDを一度に1万3千円以上、
御注文くださった方に。一度限りですが。

このCDには、他にも貴重な録音もあり、
「お互いが良ければ」という意味で、
そのようにさせていただいています。

価値ある「音の蒐集」ということで、
絶対にお得であると私は確信しています(笑)

※写真左が復刻CD『ラジオのムード(DJスペシャル)』、
右は横浜の伊勢佐木町にあった映画館「オデオン座」の
週間情報誌(昭和15年4月)

『ラジオのムード(DJスペシャル)』は
モートン・グールドが初めて吹き込んだ自作曲で、
しかも日本で発売された
彼の最初のレコードでもある貴重な音源や、

ジャッキー・グリースンによるテレビの音楽番組
『ジャッキー・グリースン・ショー』のスポンサーが、
彼自身に作曲・演奏指揮を依頼して作った
非売品レコードからの貴重な録音、

怪奇俳優ヴィンセント・プライス主演映画からの
珍しい主題曲の演奏、
伝説の映画俳優ジェームス・ディーンによる
コンガ・ドラムの演奏など、約14曲を収録し
ミステリアスなラジオ・コマーシャルの貴重音源も含んでいます。

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