音の芸術品として聴くアメリカン・オールディーズのドーナツ盤

写真は、ジョニー・シンバル(Johnny Cymbal)という
歌手が1963年にアメリカ本国で出した1枚
『バチェラーマン(Bachelor Man)』のドーナツ盤です。

ジョニー・シンバルといえば、
日本では昭和38年(1963年)にヒットした
『ミスター・ベースマン』位しか知られていない、
といいますか、
話題にならないようなアーティストなのですが、
それでも48歳で亡くなるまでに
結構な枚数のドーナツ盤を出していました。

昭和38年時に私は生まれておりませんけれども、
彼の作品で最初に知ったのは、
やはり『ミスター・ベースマン』でした。
子供の頃に中古レコードが欲しかったものの買えず、
昭和55年頃にテレビで放送し出した
シチューのコマーシャルに、『ミスター・ベースマン』が
使われて、MCAから復刻盤のシングルが出たんですよね。
当時、私の1か月のお小遣いが700円位だったと
思いますが、シングル盤1枚で600円・・・
それでも欲しくて、
近所のレコード屋に行って、父親位の年齢の
おじさんにカタログを見せてもらい、
取り寄せ購入しました。
取り寄せに2週間位かかった気がしますが、
とても嬉しかったです。

でも実際に針を落として聴いてみると、
せっかく面白い作品なのに、何だか音が貧弱で、
質の悪いコピーを聴いているような
感じでした(>_<)

ポップス系の作品は、ドーナツ盤が多いので、
当時アメリカ(あるいはアーティストの国の)
オリジナル盤をはじめとして、
日本で発売された日本盤や、LPの復刻盤、
復刻CDなど、色んな音源を聴いて比べています。

一般市販の復刻CDの中には、
レコードから収録しているのに、いかにも
マスター・テープから収録しているように
思わせる言葉が書いてあるような、
インチキな代物は除外して、

マスター・テープ起こしの復刻CDの音と、
オリジナルのドーナツ盤の音を聴き比べると、
(作品にもよることを前置きして)
印象が随分違うのです。
どっちが良い音かどうか、というよりも、
作品としての奥深さ・・・の印象が違う
とでも言えるでしょうか。

でもまぁ、そう言って全部聴き比べるのも
(マニアでもない一般の方には)大変なことなので、
何か特別に違うような作品は、
ガイド的に何か残したいとも思っているのですが、
その前に資料としても伴わせて、
あったら楽しいですよね(笑)

写真左のレコードは、ジョニー・シンバルの関係者が
持っていたラッカー盤です。
ジョニー・シンバルは、
最初、ケドレン・レコード(Kedlen records)に
『バチェラーマン』を吹き込みしました。
その時に、レコード会社の人達への試聴用デモとして
作られた盤だそうです。
この音源は、後にヴィージェイ・レコード(Vee-Jay)が
買い取って、同じ年(1963年)に発売したのが、
右側のドーナツ盤レコードです。

  

 

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