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『ムード・ミュージックの楽しみ』〜心の仮想空間〜 |
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モートン・グールドの「So in Love」は、音楽CD『レコードのムード』によって 初めて日本で紹介されました。 |
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↑ 手書きでオビを作ってみました(笑) |
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『レコードのムード』冊子編 Vol.1(CD付き) VMBCー7501(定価:2500円 + 税) 〜ヴィンテージ・レコードと、クラシックな映画音楽のディープな世界〜
昔から人々は、さまざまな美術品を求めたり、 書籍を集めては楽しんできました。 それは、所有という欲求を満たし、知的な好奇心による 人類の文化的な楽しみなのです。 でも、現代はそれだけではありません。 近世まで容易には得られなかった「音の蒐集」 という楽しみもあります。
物質として捕らえどころが無いまま、 瞬時に消えてしまう「音」は、すぐに過去の「ある空間の音」となり、 それを収めた「録音(レコード盤)」は、 時代を超えて再現することが出来ます。 それなりの年月が経った録音には、かつて自身が生きて来た時代を 思い返すような、懐かしいものもあります。 しかし、もっと時間が経ったものや、 外国という遠い文化の地であったりする録音には・・・過去の 古き良き時代への憧れのようなものや、 もうこの世に存在しない人の録音、 あるいは、ミステリアスで未知なるもの等へと想像が広がり、 知の欲求が湧いて来るのではないでしょうか。
「音の蒐集」作品として、貴重なレコード盤の数々を用いて 企画制作させてもらった音楽CD『レコードのムード』に、 さらなる知の欲求のための「情報」というものを ささやかな書籍として、補わせていただこうと 思い立ちましたのが、この冊子です・・・
もちろん、その音楽CD 『レコードのムード』シネラマ映画「世界の七不思議」編(APCD−7001) をお持ちでない方にも、興味深くお楽しみいただけるよう 書かせていただいておりますので シネラマ映画に詳しくない方でも、映画がお好きな方なら 気軽にお楽しみいただけると思います。
さて、この冊子記事の出発点となった上記映画音楽の 公表されていなかった内容を追求して行った訳ですが、 物事の背景を考えた時、そこには何らかの理由があります。
映写機を3台使い、大掛かりな装置を必要としたシネラマ映画は 当時アメリカ国内のテレビの普及により、映画館へ足を 運ばなくなった人達を呼び戻そうとして考えられたものでした。
その大画面のシネラマ・システムを企画した人達は、 大掛かりな設備に伴う、膨大な費用をどうしたのか、 そして廃れてしまった結果、背景に どのようなことがあったのか等という物語を 当時のシネラマ映画製作にかかわった方達や、 音楽の一部を担当したTak Shindo 氏、他の方々から 教えていただいたことに基づき、書かせていただきました。
こんな記述は世界初であることを私は確信していますし、 どこにも既存の本類としての掲載は無いはずです。そして 当時の日本の関係者すら知らなかった事であろう話でもあります。 なぜなら、それらは全部が断片情報であって、 そのひとつひとつを長年に渡り、パズルのように組み立てて行って、 成り立った情報(物語)だからです。
もともとは、このような古い映画音楽や、 そのレコードを中心に調べていたため、結果として、 上記のようなシネラマの背景も合わせて知ることができました。
今でこそ、インターネットで、何かしらは簡単に情報が 得る事が出来ます。しかし、一対一で相手を思いながらの 話では、その内容の質が違っていると言えます。 インターネットか携帯のメールしか使うことのないような 世代の方には、ピンと来ないかも知れませんけれど、 今から20数年前、文面では手紙かエアメール、あるいは 国際ファックスでしかない時代に、長い期間に渡って コミュニケーションをさせていただきました。
ある人物の連絡先を調べるのも、そう簡単ではありません。 特に欧米は、お金を出せば調べてくれると言いながらも まともな情報しか出さず、「もう少し出してくれれば判るかも」 等と言われては、結局いつまで経っても結果をくれない 詐欺のような話にも引っかかっていますし、 数十年も前の本の著者など、大抵は同じ住所に居られる はずもありません・・・
個人で出来る事は限られていますけれど、 それなりに頑張って捜索して、 もし連絡先が判明すれば、その方に事情を説明して、 お尋ねしたいことの内容を手紙にします。 内容によっては、資料等の用意をして添付し、 当然ながら執筆は全部手書きです。そして 返信用の封筒に切手を貼って同封し (海外では国際クーポンを入れて)送っていました。
日本国内であれば、片道2〜3日ほどで届きますが、 エアメールですと届くまでに、一週間から2週間位はかかります。 その後、先方が返事を書いてくれたとしても、その日数は プラスしてかかりますから、現在のメールに比べたら、 とてつもなく気の長いコミュニケーションです。
それで待っていても、返事は必ずいただける訳ではありません。 特に日本国内の場合は、ほとんどの確率で 何の返信もいただけませんでした。 一生懸命に手書きで書いた時間、 資料のコピー代や切手代など、馬鹿になりません(苦笑) 現役の大スターのような方なら、返信をいただけなくても それなりに仕方なく思いはしますが・・・ 何の返信もいただけなかったという虚しさはあるものの、 その反対に、返信をいただけた時には、 もう本当に嬉しくて、その方に心の底から礼を尽くして 感謝したものです(笑)
そんな手紙の交信が、双方の多忙期か何かのきっかけで 中断したまま、既に10年以上の月日が経ちました。 後に訃報を知ってガッカリしたり、手紙を出しても 宛先不明で戻って来た方達もいたことを機に、 もうこれらの件での交信は、全く無くなりました。
でも頭の片隅に、この貴重な話をどこかで残しておきたい という気持ちがずっとありましたため、 思い切って当冊子に書かせていただいたという次第です。
多少なりとも衝撃的な事柄はあるものの、 内容を知ってしまえば、それだけの話なんです。 しかし今に思えば、そんな事情であったものと、 御理解もいただけるのではと感じております。
音楽CD『レコードのムード』というのは、 現在、オーディオパークより発売しているシリーズで、 全国のCDショップにて お求めいただく事が出来ます。 今回はその第一弾の 『レコードのムード』シネラマ映画「世界の七不思議」編(APCD−7001) を対象にしたため、上記 映画『世界の七不思議』の話を取り上げさせていただきました。
この映画ひとつの事をまとめた本というよりも、 オーディオパークの当CDに関して、他にも色々と 楽しめるような形として、作らせていただきました。
そこで例えば、 ◎テレビ朝日系『日曜洋画劇場』旧エンディングのレコード ◎シネラマ映画のフィルムから直接録音して作られた訳ありレーベル ◎サウンド・トラック・レコードの第一号、
といった内容も取り上げています。 野球界で有名なホームラン王のベイブ・ルースが 最も好んでいた曲とされる、 1曲目に収録の「ディープ・パープル」の作者、 ピーター・デ・ローズ自身がピアノを弾いている プライヴェート録音の「ディープ・パープル」をはじめ、 日本で初めての洋画のサウンドトラック(サントラ) レコード第一号の話など、 非常にマニアックな内容を記載しています。
しかも、この冊子で紹介する、これらのレコードも 実際にお聴かせしたいと、付属のCDに詰め込みました。 ぜひとも、この一冊の「音の蒐集」を お手許にて御鑑賞いただけましたらと思います(笑)
商品名: 『レコードのムード』冊子編 Vol.1(CD付き) 〜ヴィンテージ・レコードと、クラシックな映画音楽のディープな世界〜 品番:VMBCー7501(A5版、約50ページ、フルカラー) 付属CD:17トラック、曲間含む合計52分46秒
◎付属CDに収録の「レコード音源」 01:ソー・イン・ラヴ(一部)/ モートン・グールド楽団 02:シネラマ映画『世界の七不思議』のテーマ / ディック・ジェイコブス楽団 03:宝塚花踊り / オリジナル・サウンドトラック 04:ジャパニーズ・パラソルズ / レス・バクスター楽団 05:これが私の国です / オリジナル・サウンドトラック 06:ディープ・パープル / ピーター・デ・ローズ(ピアノ) 07:(アナウンス含むラジオ音源)フェリックス・スラットキン楽団 (a)アメリカ映画『エル・シド』から、愛のテーマ (b)真珠の首飾り (c)サムソンとデリラ 08:アメリカ映画『アパートの鍵貸します』のテーマ / ビリー・ヴォーン楽団 09:ラ・ボタ / デイヴ・バーバー楽団 10:ソング・オブ・ザ・ファザーランド / オリジナル・サウンドトラック 11:赤い靴(その1)オリジナル・サウンドトラック 12:赤い靴(その2)オリジナル・サウンドトラック 13:赤い靴(その3)オリジナル・サウンドトラック 14:赤い靴(その4)オリジナル・サウンドトラック 15:チキン・トーク(未発売テイク) / イマ・スマック 16:はすの花の国 / シリル・スコットのピアノ 17:シネラマ映画『世界の七不思議』のテーマ / アンドレ・ポップ楽団
☆ ついでながら、上記冊子の中で御紹介している、 貴重録音を収録した音楽CD3枚についても、触れておきます。
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1:『ベーシック・ムード Vol.3』(EH-197)1500円
ムード・ミュージックの基礎時代に 活躍したアーティストを考察するために企画した シリーズの第3巻です。 この巻は、8曲目のサウンドトラックを除き、 全て演奏者が作曲したオリジナル作品になっています。
そのサントラとしての8曲目には、 シネラマ映画『世界の七不思議』の中で流れる 日系2世アメリカ人の作編曲家 Tak Shindo 氏が作曲した部分の オリジナル・サウンド・トラックを収録しています。 これは「世界で初めての音源化」であり、 そのことを上記冊子にても説明いたしました。
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2:『ラジオのムード』(DJスペシャル6)レコード漫談 編(2100円)
ホームページ『ムード・ミュージックの楽しみ』にて 誕生したラジオ番組ふうCDシリーズの6番目です。
この『ラジオのムード』のシリーズは、 「お聴きになってみてのお楽しみ」という企画のため、 詳しい曲目などは発表しておりませんが、それなりに 貴重な音源を含んでおります。
シネラマ映画『世界の七不思議』のサウンドトラックを 含んだ特殊レコードを上記冊子で御紹介しました。 そして、その記述のある部分の音源を、ここに収めています。 また、その映画の一部分を担当したTak Shindo 氏が キャピトル・レコードでのLP『ブラス・アンド・バンブー』を 紹介するDJ部分、 インカ帝国最後の国王の末裔とされる イマ・スマック(Yma Sumac)のアルバム制作の過程音源の 紹介音源などがあります。 それらも、上記冊子に簡単ですが 紹介させていただいてイマス(マック)。
これらのレコードの中には、世界初、または 本邦初公開の音源があり、 音楽とともに、想像の楽しみと、発見の喜びを 御堪能いただけるようなCDです。 トータルで、78分40秒も収録している 「超」御得盤です!
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3:ウィリアム・ホールデン・プレゼンツ『東洋の印象』(ST-209)1300円
アカデミー主演男優賞を受賞した ビリー・ワイルダー監督『サンセット大通り』をはじめ、 『麗しのサブリナ』『慕情』『ワイルドバンチ』など、 多数のジャンルで活躍した、ハリウッドを代表するスター ウィリアム・ホールデン自らが手掛けた 非常に珍しいアルバムです。 このトラックの中で「はすの花の国」という曲の 作曲者の演奏とともに、上記冊子の中で御紹介しました。 とても面白い作品なので、ぜひお聴きいただきたいと思います(笑)
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